良く書けています。
富永仲基の諸伝の少ないところを、良く調べて綴ってくれたものです。
エンディングのところなど、涙なしには読めません。
富樫倫太郎さんが、偶然に出会って、それでのめり込んだ、
富永仲基。
富樫さんは、富永仲基の生きざまに感動したようでした。
わたくしは、発見したその原理に感動しました。
この本は、もう、売り切れていますので、
わたくしは、偶然に古書店から入手したのでした。
国会国立図書館にはあると思います。
今は、遠くの図書館からも取り寄せてくれたりします。
追記(1月21日)
女房も、とっても良い書だと絶賛しています。
書題と帯に訂正変更を入れたいと、考えるようになりました。
何故ならば、『風狂奇人』だと、変人奇人がとんでもないことに
囚われて苦しんだようなイメージです。
そうじゃないのですね。
富永仲基の天才は、中世の迷妄をロジックで吹き飛ばす大胆な転換点を作ったことです。
それで「加上如来」です。
如来は、すぐれた知恵の持ち主を言います。
このため、わたくしが書題を付けるならば、
『加上如来行状記 ー天才、富永仲基の生きざまー』
としましょうか。
また、
帯の文章には、次のようにしますね。
「クニトコタチ以来の大天才、富永仲基!
三教の峻別をとらえて、わが国の「トのヲシヱ」の原理を明らかにした!
それも、ヲシテ文献を読むことなしに為し得た!!」
このような路線の文章ですね。
再出版しても良いかもとも思うほどです。
その際には、本文の内容にも、多少手を加えて頂ければ…… 、と思います。