松本善之助先生は、『現代用語の基礎知識』(自由国民社)の編集長として、
活躍なさいました。
「現代用語」と江戸時代語とはずいぶんと違いがあります。
さらに、奈良時代語にも大きな違いがあります。
さらにもっと、漢字以前の時代のヲシテ時代語とはビックリの違いがあります。
簡便にポチィっとコピペするとおかしくなるのです。
時代錯誤がここに起きるからです。
例えば、簡単な言葉での例を挙げてみましょう。
「水」の言葉は、ヲシテ時代語では「ミツ」です。本来はヲシテ文字で表現したいところです。ブログの記事でありますので、簡易にカタカナ書きの「ミツ」といたしました。
現代用語では「水(みず)」ですね。
でも、ヲシテ時代語で言いますと、露になって可視化してくる「液体」の意味が、
大きなイメージの意味にあるのです。
「ミ(見えてくる)・ツ(集まる)」のイメージです。
この感覚のモノを「ミズ」とは、ヲシテ時代語では決して言いません。
時代における言葉の感覚の違いは、まさに「時代性」と言えるものです。
5要素の、ウチのひとつ。
「ハニ」の言葉も現代語では理解がむつかしいモノです。
もちろん、ヲシテ時代の中期にも混乱が見られたほどですから、押して知るべしです。
ヲシテ時代の初期には「縄文哲学」がしっかり認識されていましたので、
「ハニ」は個体の概念でした。
ところが、ヲシテ時代の中期にもなると、
けっこうあやふやなイメージが付いてきます。
「ハニ」と「ツチ」との混同が為されてゆきます。
時代によって、感覚が変化してくるものなのです。