牧野富太郎さんの紹介小説が出ました。
朝井まかてさんの筆です。
朝ドラでやるそうです。
主役が男性とは珍しいです。愛すべき人物ですから、絵になります。
現行の植物学も幕末・明治からの移入で始まっています。
当初は分類で学問としていました。世界の最先端でも分類がまず始まったのでした。
植物はその範囲は膨大で菌類までも含めると果てしもないほどです。
移入の学問の草創期に、どう格闘したか?
まさに、ワクワクの時代です。
分類から次の学問にうつり替わります。生態や発生や亜種の生成や大きな種の枝分かれを見るようにもなります。さらに、遺伝子の操作にも時代は進んできました。
黎明期を知っておくことは、大切です。
翻って考えますと、ヲシテの方は今まさに黎明期です。
まだまだ「蚊遣火(かやりび)」も必要です。
明治から蚊取り線香に変わりました。「蚊遣火(かやりび)」と言ってもピンと来ませんですね。除虫菊が移入されて、線香に仕立てて広まったからです。
冷泉家の小倉山忌の献歌のお題が「蚊遣火(かやりび)」でした。
女房が詠むのに悩んでいました。
アドバイスはしましたがむつかしそうです。
私の献歌です。
むさぼりや おとしめなせし
アダやから ムシこそきらふ
カヤのかやりび
おとしめて はなしふりまく
ハタレむし おどろそそがん
カヤのかやりび